子どもの習い事の中でも人気の音楽教室。
音楽を習うことで芸術性や感受性を伸ばすだけではなく、集中力や努力する力がつきます。指先が器用になり、将来の職業選択の幅も広がります。
「お金もかかるし失敗したくない!」「どんなところをチェックしたらいい?」と思っている方は必見です。
今回はいい音楽教室の選び方と体験教室でのチェックポイントをわかりやすく紹介します。音楽教室選びに迷っている方、検討されている方はぜひ最後までお読みくださいね。
生活や子どもに合ったスタイルで探す
続けるには生活スタイルや子どもに合った形態を選ぶことが大切です。
次はどんな音楽教室があるのか?生活スタイルや子どもの個性に合わせるために考えるポイントを3つ紹介します。
通う目的や教室の種類で選ぶ
好きな曲を弾けるようになりたい。情操教育の一環として習わせたい。コンクールに出たい。鼓笛隊や吹奏楽団などの団体に所属したい。リズム感をよくしたい。など目的は様々です。
子どもの年齢、好きなことや興味があることで選ぶと長く続けられます。
ピアノや打楽器は押したり叩いたりするだけで正しい音を出してくれるので、小さい子どもでも楽しくできるでしょう。
「大きくなったら小学校の先生や幼稚園、保育園の先生になりたい。」という夢を持つ子どもには教員採用試験でピアノかギターの試験があります。
バイオリンやチェロなどの弦楽器の教室、トランペットやフルートなどの管楽器の教室、ドラムやマリンバなどの打楽器教室など選択肢はさまざまです。
年齢の低い子どもはリトミックでリズム感や表現力を伸ばして、小学生から本格的に楽器を習うこともできます。
通いやすさや利便性で選ぶ
子どもが小さいうちは送迎が必要です。自宅から歩いていけるのか?歩いていけない場合駐車場はあるのか?駅の近くにあるのか?教室までのアクセスはとても重要です。
駐車場がない場合、近くに駐車スペースがあるかもチェックしましょう。
子どもが大きくなってからも続ける場合は一人で通うことも考えられます。子どもが徒歩や自転車で行ける距離だと送迎の必要がなくなるので保護者の負担も軽減されるでしょう。
継続できる月謝で選ぶ
子どもの習い事は成長や発達と共に上達します。成長段階や気持ちによっても大きく左右されるので長い目で見ることをおすすめします。
月謝のほかに楽譜やテキスト代、発表会がある場合はその都度徴収されます。
上達したり、学年が上がると月謝が上がることもあるので無理のない範囲で考えることも必要です。
レッスンの内容で選ぶ
子どもの個性や教育方針によってもレッスンの内容を確認しておくことが重要です。
大手が経営している教室と個人で経営している教室があります。時間や人数、内容など教室によって受けられるレッスンの内容も様々です。
次ではこれだけは押さえておきたい4つのチェックポイントを紹介します。
大手教室と個人教室、それぞれによいところがあります
大手教室と個人の教室ではレッスンの内容などに違いもありますが、それぞれによいところがあります。
大手教室のメリットは先生のスキルにばらつきがなく、たくさんのレッスンから自分に合ったものを選べることです。基準が明確なので引っ越し先でも継続できることです。よい設備で練習できたり、楽器の貸し出しをしているところもあります。
デメリットは曜日や時間が決まってしまっていることが多いので休んでしまうと振替ができない場合があります。月謝の設定は比較的高めで、施設費や冷暖房費など別途かかる費用もあります。
個人教室のメリットは子どもの個性に進度を合わせてもらえることです。レッスンの曜日や時間の調整や休んでしまった時の振替なども柔軟に対応してくれます。
家の近くで探している場合は口コミや看板などで見つけることが可能です。出張教室などに対応してくれる先生もいます。
デメリットは先生のスキルが分かりづらいことです。
ホームページ等にのっていないところもあり探しにくいこともあります。駅から遠かったり、駐車場がない場合もあります。月謝の設定は比較的安めです。
レッスンの時間とレッスンのかたち
1回30分〜60分程度で月に2~4回、年間40回など回数が決まっていて月謝制の教室、毎回予約制で好きな時に受けるなど様々です。はじめに確認をしておくといいでしょう。
子どもの場合、集中力が持続する30分~45分程度で定期的にレッスンが受けられるところがよいです。
楽器だけではなくレッスンの中で歌やリズム練習、楽譜を読む練習、作曲の練習などを教えてくれる教室もあります。
グループレッスンと個人レッスンがあります。
グループレッスンは先生と数人でレッスンをします。人の音を聞いたり、自分だけのパートを演奏できるようになります。カリキュラムが決まっていることが多いので、上達の進度も一定です。
個人レッスンは基本的には先生と2人でのレッスンです。子どもの様子によってレッスン内容を変えてもらえます。学校でのピアノ伴奏の練習や、定期テストなどの対策をしてくれる先生もいます。出張練習やオンラインで対応してもらえることもあります。
発表会がある教室のほうが上達します
子どもが舞台の上で演奏するのはとても勇気のいることです。プレッシャーを乗り越えることで自信がつきます。本番に向けての練習やリハーサルも大変です。頑張って練習することで達成感と充実感に満たされ、今後の成長につながります。ほかの人の演奏を聞くこともとても勉強になりますし、公共の場でのマナーも身につきます。
発表会をすることでたくさんのよい経験ができるので定期的に行っている教室を選ぶことをおすすめです。
頻度は教室によって様々ですが大きなホールを使った発表会のほかに、教室内で生徒だけのミニコンサートのような発表会や、動画での発表会などをしている教室もあります。
コンクールや音大対応にしている教室は先生のスキルが高い傾向があります
大手教室では上手に弾ける子にまれに「コンクールに出てみませんか?」と声がかかったりします。個人教室は熱心な先生でない限り申告制です。「コンクールに出てみたい」「音大や音高を考えている」場合は確認してみるとよいでしょう。
もし習おうと思っている先生が対応していなくても、紹介してくれる場合もあります。
コンクールや音大に対応している教室は先生のスキルも高く設備も整っていることが多いです。「この教室でコンクールに出た方はいますか?」「この教室で音大受験をした方はいますか?」などと聞いてみるとよいでしょう。
体験レッスンを受けてみるときのポイント
大体の教室が無料や有料での体験レッスンや、教室見学をしています。一つだけではなくいくつかの教室の体験レッスンをして選ぶことがおすすめです。
次ではレッスンを受けるときのチェックポイントを2つ紹介します。
先生との相性はとても大切です
長く付き合うことになるので、先生との相性はとても大切です。
相性がよい先生に教えてもらうと上達も早いからです。
大手教室の場合は曜日や時間によって先生が変わることが多いので、体験レッスンや教室見学の時に様子を見ておくとよいでしょう。
個人教室の場合は差支えない程度に先生の経歴を聞いてみるとよいでしょう。演奏活動と掛け持ちの先生はスケジュールが合わない場合もあるのできちんと確認しておくことが必要です。
先生の教え方に好感を持てましたか?
先生は子どもが楽しくレッスンできるように工夫していますか?
子どもは楽しそうにレッスンを受けていますか?
グループレッスンの場合は一緒に受けているお友達の様子を見ておきましょう。
レッスンの後の先生の説明は分かりやすかったですか?
きちんと月謝やその他費用の説明してくれましたか?
話してみた感じはどうでしたか?
先生の第一印象はとても大事です。教える技術ももちろん気になりますが、子どもが楽しく通ってくれるのが一番ですよね。
教室の設備や楽器の所有数はどうですか?
設備が整っていて楽器の所有数が多い教室は先生のスキル以外にも力を入れています。
コンディションが整った楽器で演奏すれば上達します。使われていない楽器が多いのは困りますが、古くてもきちんと調整している楽器ならば問題ありません。
グループレッスンの場合、全員分の楽器がありますか?
防音の設備はありますか?防音の設備がなくても、しっかり音を出すことが可能ですか?大きな音や小さな音を制限なく出すことも上達への近道です。
ピアノ教室の場合、キーボードですか?アップライトピアノですか?グランドピアノですか?キーボードだと気軽に習えますが、アップライトピアノやグランドピアノはより細かな表現ができます。
まとめ
「失敗したくない!いい音楽教室の選び方」では音楽教室の選び方について説明しました。音楽を習うことで、感性が磨かれ、集中力アップや自信がつくなどメリットはたくさんあります。
生活スタイルや子どもに合った選び方、レッスンの内容や選ぶポイント体験レッスンを受けるときにチェックすることを紹介しました。
生活スタイルや子どもの個性に合った音楽教室を選んで、ぜひ楽しい音楽ライフの一歩を踏み出してくださいね。