楽器を練習するのに防音は大丈夫?予算別の防音方法

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自宅で楽器を練習する時の音漏れ、気になりませんか?

パパ
パパ

ご近所トラブルは避けたい・・・

ママ
ママ

子供も忙しく、夜しか練習できないのが悩みです


楽器の騒音からご近所トラブルに発展した例もあり、楽器による騒音について心配な方も多いのではないでしょうか。

実は、楽器の音は2種類に分けられ、音の種類によって有効な防音方法が違うんです。

そこで今回は夏にピアノを新調した筆者が、防音対策を予算別にご紹介いたします。

この記事を読むことで、楽器の音に対してどんな対策が有効か分かり、安心して自宅で楽器の練習を楽しむ事ができます。

好きな楽器をたくさん練習して、素敵な音色を奏でましょう。

楽器の音はどこから漏れる?

楽器の音は「窓」「壁」「ドア」「床」から外に漏れています。

また、楽器の音は空気を伝わって伝わる「空気伝搬音」と、壁や床の振動から伝わる「個体伝搬音」の2種類に分けられます。

「どこから音漏れするか」「自分の音がどちらの分類なのか」を知ることで、有効な対策方法が見えてくるでしょう。

窓から漏れる

窓は壁よりも薄いガラスでできているため、音が伝わりやすいです。

ベランダに出るサッシや、大きな窓は注意が必要です。

また、窓の防音対策をすることで部屋の断熱性が高まり、冷暖房が効きやすくなるメリットもあります。

窓の防音効果を高めるには、以下のような方法があります。

・防音カーテンの設置

・二重窓へのリフォーム

予算に応じて検討してみましょう。

壁から漏れる

家の壁は断熱材が入っており、ある程度の音は吸収されます。

しかし、壁からの音漏れもかなり気になりますね。

壁の防音効果を高めるには「吸音効果」「遮音効果」の両方が必要です。

すべての壁を対策できれば一番ですが、予算や必要性に応じて範囲を決めるとよいでしょう。

壁の防音は以下のような方法があります。

・防音効果のある壁紙を貼る

防音パネルを貼る
(楽器用に防音加工されたパネルも市販されています)

・音漏れが気になる壁にタンスや本棚などの家具を置く
(家具が音を吸収します)

・部屋の中で楽器の置き場所を変える
(楽器を壁から離れた場所に動かす)

ドアから漏れる

ドアは換気用の上下の隙間から音漏れが生じやすいです。

ドアだけで完璧な防音をするのは難しいですが、以下のような方法があります。

隙間テープでドアの隙間を埋める

・気密性の高い防音ドアに変更する

床から漏れる

床の防音はあまりイメージがわかないかもしれませんが、振動で伝わる「固体伝搬音」の対策で非常に重要です。

マンションやアパートで、子供がドスドス走り回る音に苦情が来るという話を聞いたことはありませんか?

そのドスドス音がまさに「固体伝搬音」です。

階下の家だけでなく、離れた部屋にも振動が伝わることがあるため、厄介な音として知られています。

<床から漏れる音>

・ピアノの鍵盤をたたく音(打鍵音)、ペダルを踏むときの振動

・ドラムなどの打楽器の振動

エレクトーンのベースを踏むときの振動
 (上達するにつれ、ベースは激しくなります)


楽器による振動を吸収させる必要があるため、以下のような対策がおすすめです。

ゴムマット防振マット、カーペットを敷く

ピアノのように動かすのが大変な楽器だと、後からマットを敷くのに苦労します。

楽器を購入する場合、搬入前に設置しておくのがおすすめです。

予算別!楽器練習のための防音方法

ここからは予算別の防音方法について解説します。

高額な物ほど効果も高いですが、どこまでの防音が必要かは住宅環境で様々です。

ご自宅の事情に合わせて検討してみてくださいね。

300円からできる楽器の防音方法

300円程度から、楽器の防音は可能です。

ドアの隙間を埋める防音テープ

amazonより

ドアの隙間を埋める防音テープは300円程度から購入できます。

これだけで劇的な効果を得るのは難しいですが、気密性を高める一歩としておすすめです。

全ての隙間を無くしてしまうと、ドアの開閉がしづらくなるので注意が必要です。

5000円からできる楽器の防音方法

少し予算をあげると、防音の範囲を広げることが可能です。

「壁に貼る防音シート」「防音カーテン」などは5000円程度から購入できます。

壁に貼る防音シート

壁紙状になっている「防音シート」は5000円程度から購入できます。

普通の壁紙よりもやや厚みがあるのが特徴です。

楽天市場より


完全な防音は難しいですが、以前よりは音漏れが軽減されたと感じる人が多いようです。

模様替え感覚で手軽に使用できるため、人気があります。

防音カーテン

窓からの音漏れには「防音カーテン」も有効です。

防音カーテンが有効なのは「空気伝搬音」で、特に高い音(高音域の音)の防音を得意としています。

そのため、振動を伴うドラムや、低いベースのような音はあまり効果が期待できません。

しかし、ピアノや管楽器の音漏れには効果が期待できます。

楽天市場より

<防音カーテンの特長>

・音を軽減させる加工が施されている
 (繊維の隙間を防ぐコーティング、遮音・吸音布が挟まれているなど)

・普通のカーテンよりも厚みがある

・遮光・断熱効果にも優れる

カーテンの厚みやサイズによって値段は様々です。

必要なランクのものを選ぶとよいでしょう。

1万円からできる楽器の防音方法

予算1万円を超えると、だんだん大がかりな防音方法が可能になります。

防振マット

楽器から出るドンドンという振動を抑えるマットです。

厚手のラグやカーペットから、ゴムや制振マットを挟んだ厚手の物まで、いろいろな種類があります。

薄いものは3000円くらいで購入できますが、厚みのあるものは1万円以上かかります。

ピアノの形だけのマットもありますが、椅子を動かす音は思ったより階下に響くため、椅子の下も対策をする方が望ましいでしょう。

島村楽器 オンラインストアより

また、エレクトーンは上達するにつれてかなりベースを使うため、しっかりした厚みのものを選ぶ必要があります。

ドラムの場合、電子ドラムでもベースドラムの振動はすさまじいです。

厚みのあるドラム用のマットを敷き、ベースドラム用の防振材を重ねるのがベストでしょう。

ドラムマットより

ピアノ用遮音パネル

アップライトピアノは、ピアノの背中にある「響板」から一番音が出ています。

そのため、遮音材と吸音材を組み合わせた「遮音パネル」と呼ばれるパネルをピアノの後ろに設置すると、音を小さくすることが可能です。

1万円台〜5万円台の製品が、いくつかのメーカーから販売されています。

楽天市場より

取り外しはしづらいため、基本的には設置したまま練習する事になります。

やや音がこもった感じに変わりますが、ピアノの消音ペダルほどの違和感はないため、住宅地やマンション住まいの方に人気があります。

5万円からできる楽器の防音方法

予算5万円以上だと「壁の吸音パネル」「二重窓へのリフォーム」など、部屋全体へ効果のある防音も可能です。

壁の防音・吸音パネル

吸音・遮音材がしっかりと組み込まれたパネルを購入し、広い範囲に貼る場合は5万円程度は見ておくと良いでしょう。

やや値段は張りますが、オシャレな見た目の物もあり注目されています。

楽天市場より

二重窓へリフォーム

窓からの音漏れを防ぐのに非常に効果的なのが「二重窓へのリフォーム」です。

今までの窓の内側に、もう一つ窓を取り付ける工事です。

ここで追加する窓ガラスに今までと同じ厚みの物を使ってしまうと、ガラスが共鳴して音を防げないことがあります。

そのため、厚みのある複層ガラスを選択し、気密性の高いサッシを選ぶのがおすすめです。

家じゅうの窓に対応できるように、様々なサイズが用意されています。

楽天市場より


DIYで設置する事も可能ですが、窓が大きいとまっすぐ取り付けるのが難しい事もあります。

気密性が大切な窓なので、取り付け工事を頼んだ方が安全でしょう。

10万円以上の楽器の防音方法

「夜も楽器を演奏したい」「既にトラブルになったので、かなり気を遣っている」という場合、しっかりとお金をかけて防音する必要があります。

「防音カーテン+防音パネル」など、既にご紹介した複数の方法を組み合わせるのも総合力を高める良い方法です。

単独では「ワンタッチ防音壁」「防音室」などが、10万円以上の防音方法としておすすめです。

ワンタッチ防音壁

遮音材と高密度の吸音材を組み合わせた防音壁です。

設置する壁のサイズに合わせて製作されるため、デザインにも優れています

ピアリビング 公式サイトより

隣の部屋への音の聞こえ方が半減したというテスト結果もあります。

窓の防音と組み合わせることで、より高い効果が期待できるでしょう。

防音室

防音室は非常に高額なだけあり、効果も高いです。

最近は、自分で組み立てられる簡易的な防音室も発売されています。

サイズが小さいため管楽器・弦楽器などにしか使えませんが、使えるなら検討してみてもよいでしょう。

楽器店に話を聞いたところ、テレワークと兼用で使う方も多いそうです。

ピアノが入るサイズの防音室は、リフォーム会社に部屋のリフォームを依頼するか、楽器店が販売するユニットタイプの防音室を購入するのが一般的です。

ヤマハ セフィーネ

音を気にせず練習できる楽器を選ぶのもおすすめ

ここまでは「部屋を防音仕様にする」という観点でご紹介しましたが、「音を気にせず練習できる楽器を選ぶ」という方法もあります。

具体的には「電子ピアノ・サイレント機能付きピアノ」「電子ドラム」などです。

電子ピアノは本物のピアノに近いタッチの物もあるため、夜間練習用におすすめです。

消音機能が付いていなくても、自分のピアノに消音ユニットを取り付けてサイレント機能付きピアノにすることも可能です。

自分のピアノのタッチを変えずに練習ができるため、夜間の練習が必要になってから後付けするご家庭も多いです。

近所の方に挨拶をするのもおすすめ

物理的な対策も重要ですが、近所の方に「楽器を始めたので、よろしくお願いします」と挨拶をする事も大切です。

同じ音でも挨拶のありなしで、相手の感じ方は全然違うからです。

筆者もピアノを購入したときに、楽器店の方から「近所の方に声を掛けておくとよいですよ」とアドバイスされました。

まとめ

楽器練習のための防音方法を予算別にご紹介しました。

低予算で防音対策をするには、対策が必要な音の種類を知り、有効な防音方法を採用する事がとても大切です。

十分な対策を講じ、快適な音楽ライフを楽しんでくださいね。

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