ピアノを習う時、オンラインレッスンという選択肢も一般的になってきましたね。
仕事の関係で、決まった時間のレッスンは難しい・・・
レッスンの送迎が大変そうで悩んでます
こんな悩みをお持ちの方は、オンラインレッスンが気になるのではないでしょうか?
しかし、オンラインレッスンにも長所と短所があり、レッスン形式が合わないと、ピアノの上達に影響が出る可能性もあります。
そのため、オンラインと対面型の違いを知ることが重要です。
そこで、今回の記事は対面型とオンラインレッスンについてメリット・デメリットを解説していきます。
自分にピッタリなレッスン形式が分かり、教室選びに役立つ内容です。
ピアノが弾けるようになると、街に流れている音楽がもっと身近に感じられ、毎日の生活がより楽しくなります。
どうぞ、最後までお読みくださいね。
融通が利くのはオンラインレッスン、レッスンの質を重視するなら対面型
場所や細々とした融通が利くのは「オンラインレッスン」、音色やフォームなどを重視した質の高いレッスンを求めるなら「対面型」がおすすめです。
オンラインレッスンのメリット
オンラインレッスンのメリットは7つあります。
・感染症のリスク対策になる
・送り迎えの手間がない
・遠くの先生でも受講可能
・レッスンの場所を自分で決められる
・録画・録音をすればレッスンの復習がしやすい
・辞めたい時も気まずさが少なく、気楽に始められる
・対面型より料金が安い事も多い
ここからはオンラインレッスンのメリットについて1つずつ解説していきます。
感染症のリスク対策になる
1つ目のメリットは「感染症のリスク対策になる」ことです。
外出しないで済むため、感染症によるレッスン欠席を減らすことが可能です。
行動制限は無いとはいえ、未だに新型コロナウィルスによる影響は避けられませんね。
自分がウィルスに罹患した場合だけでなく、濃厚接触者になった場合もレッスンは欠席する事になるでしょう。
自分は元気なのにレッスンを欠席するのは、非常に悔しいものです。
そんな中、オンラインレッスンなら外出せずにレッスンを受けられるため、外出自粛になっても問題ありません。
持病があったり、妊婦さんや赤ちゃんのために感染リスクを避けたい方も、安心してレッスンを受けることができます。
送り迎えの手間がない
2つ目のメリットは「送り迎えの手間がない」ことです。
大人は自力でレッスンに通えますが、子供のレッスンには送り迎えが必要ですね。
個人レッスンは3~40分が多いため、子供を送って帰宅しても、すぐにお迎えのためにピアノ教室にとんぼ返りすることも珍しくありません。
筆者も娘のピアノ教室を検討しており、送迎の問題は非常に大きいと感じています。
毎週通うなら交通費も結構かかるので、オンラインレッスンも真剣に検討しています。
遠くの先生でも受講可能
3つ目のメリットは「遠くの先生でも受講可能」なことです。
良い先生がいても、通うのが難しくて断念する事も多いですね。
オンラインに対応している教室なら距離が関係ないため、遠くの先生にも習うことができます。
引越しが多い方には大きなメリットではないでしょうか。
レッスンの場所を自分で決められる
4つ目のメリットは「レッスンの場所を自分で決められる」ことです。
リラックス出来る自宅や、自分で借りたレッスン室など好きな場所でレッスンを受けることができます。
レッスン中に大人しくできない下の子がいるご家庭には、非常に嬉しいポイントです。
慣れない場所だと緊張してしまう方も、自宅ならリラックスしてレッスンを受けることができるでしょう。
録画・録音をすればレッスンの復習がしやすい
5つ目のメリットは「録画・録音をすればレッスンの復習がしやすい」ことです。
オンラインレッスンの内容を画面録画できれば自宅練習に役立ちますね。
使うアプリは教室から指示されることがほとんどですが、オンラインレッスンに使われる通信アプリと録画機能の有無を表にまとめました。参考にしてください。
ZOOM | 〇 |
LINE | × |
Skype | 〇 |
レッスンの録画を禁止している教室もあるため、録画したい場合は講師に確認してみましょう。
辞めたい時も気まずさが少なく、気楽に始められる
6つ目のメリットは「気楽に始められる」ことです。
オンラインレッスンは先生の自宅に行かなくて済み、契約がネット上で済むものもあります。
合わなかったときも、退会する際の気まずさは軽減されるのではないでしょうか。
しかし、先生や教室はしっかりと選ぶことが基本です。
オンラインレッスンは体験レッスンが設けられている事も多いため、お試しするのがおすすめです。
対面型より料金が安い事も多い
7つ目のメリットは「対面型より料金が安い事も多い」ことです。
レッスン料は同じでも、設備費や施設費はかからない事もあります。
オンラインレッスンの料金自体が安めに設定されている事もあるため、お財布に優しいのは嬉しいポイントです。
オンラインレッスンのデメリット【不満】
オンラインレッスンの主なデメリットは以下の4つです。
・電子機器越しの音になる
・通信環境に左右されることがある
・身体に触れてフォームの修正を受けられない
・先生との信頼関係を築くのが難しいこともある
不満が積み重なるとレッスンの継続が難しくなるため、よく考えてから申し込むのがよいでしょう。
無料体験レッスンがある教室を選ぶと、不安を解消してから入会できるためおすすめです。
電子機器越しの音になる
1つ目のデメリットは「生の音ではなく、電子機器のスピーカーを通した音になること」です。
音楽の技術を高めるためには微妙なタッチや音のニュアンス、音の雰囲気作りが必要です。
細かな音色づくり、音の立体感を高めるような高度なレッスンはオンラインでは難しいこともあるでしょう。
通信環境に左右されることがある
2つ目のデメリットは「通信環境に左右されること」です。
教室と生徒、両方の通信環境が安定している必要があり、安定した接続を確保するにはWifi環境や使う端末に気を配る必要があります。
会話する位なら気にならない通信のタイムラグが、ピアノレッスンでは大きなストレスにつながるので注意が必要です。
身体に触れてフォームの修正を受けられない
3つ目のデメリットは「身体に触れてフォームの修正を受けられないこと」です。
美しいピアノの音色を奏でるには、正確な指の動きだけでなく「脱力」「腕全体の使い方」「重心移動」などが必要です。
オンラインレッスンでもフォームの気になる点を口頭で指導してもらえますが、実際に身体に触って修正してもらうことは不可能ですね。
先生のお手本から自分で修正できるならよいですが、初心者は正しいフォームを身に着けづらい可能性がある事は覚えておくとよいでしょう。
先生との信頼関係を築くのが難しいこともある
4つ目のデメリットは「先生との信頼関係を築くのが難しい事もあること」です。
オンラインレッスンは対面型に比べて「この先生に習っている」という気持ちになりづらい傾向があります。
先生の表情や声音も、対面のレッスンより分かりづらいでしょう。
大人はもちろん、特に子供は「先生大好き!」という気持ちでレッスンに行くことが望ましいため、先生との信頼関係が無いと上達スピードに差が出る場合もあります。
ただし、レッスンを重ねることでゆっくりと信頼関係は築かれることが多いため、あまり問題ない事も多いです。
対面型レッスンのメリット
ここからは、対面型レッスンについての解説をしていきます。
対面型レッスンのメリットは主に以下の3つです。
・フォームや音色を見てもらうには対面型が有利
・自宅と違う環境で弾くことができる
・他の人のお宅に上がるのでマナー向上につながる
ここからは対面型レッスンのメリットについて解説していきます。
フォームや音色を見てもらうには対面型が有利
先ほどオンラインレッスンのデメリットでご紹介したように、音色やフォームの修正などの高度なレッスンを受ける場合は対面型の方が望ましいです。
どの筋肉を使うのか意識させてくれることで、抱えていた演奏技術の悩みが一発で解決した事もあります。
手首の使い方も先生に直接見てもらいたいポイントの1つです。
自宅と違う環境(ピアノ)で弾くことができる
自宅では住宅環境的に電子ピアノで練習している方も多いのではないでしょうか。
対面型レッスンでは、先生のお宅や音楽教室に通うことが一般的ですね。
教室のピアノはグランドピアノが多く、最低でもアップライトピアノは用意しているものです。
良い音色を聞き分ける耳を育てるには、本物のピアノが望ましいです。
自宅よりも高ランクのピアノで練習する事は、必ず良い影響をもたらすでしょう。
筆者の主観ですが、ヤマハC3クラスのグランドピアノを置いている教室が多いです。
最近はカワイ製の高級グランドピアノ「シゲルカワイ」を置いている教室も増えたと感じます。
スタインウェイは高級なため、個人の教室では珍しいです。
他の人のお宅に上がるのでマナー向上につながる
レッスン室に入るときは靴を脱ぐことが多いですね。
対面レッスンでは「靴を脱いだら揃える」「入るときは挨拶をする」などの基本的なマナーが身に付きます。
コロナ禍で人の家に上がった経験の少ない子も多く、基本的なマナーを知らない子も増えているようです。
オンラインレッスンを上手に受けるための工夫
オンラインレッスンを上手に受けるための工夫は以下の3つです。
・通信環境を整える
・アプリの設定や使用する機械の置き場所を事前に確認する
・雑音が入らないよう家族に協力を頼む
この3つを実践する事で、オンラインレッスンのデメリットを大幅に解消する事も可能です。
気になる方は調べてみてください。
通信環境を整える
安定した接続を維持するためにWi-fi回線は必須です。
5G回線も通信速度が速いためおすすめですが、通信料に注意が必要です。
また、音質や画質はレッスンの質に直結します。
スマートフォンやタブレットのカメラで不十分な場合は「外付けのWebカメラ」「外付けマイク」などを用意するのもおすすめです。
Webカメラはテレワーク用に購入した物が使える場合もあります。
家にあるかもしれないので、パパがテレワークをしていたご家庭は聞いてみましょう。
アプリの設定や使用する機械の置き場所を事前に確認する
オンラインレッスンを受講する前に、アプリの設定や機械の置き場所を確認しておくことも大切です。
カメラの設置場所などは事前に教室側から指示されることが多いです。
手元がきちんと見えるか、顔が映るかなどを事前に確認しておくことで、スムーズにレッスンを進めることが出来るでしょう。
雑音が入らないよう家族に協力を頼む
レッスン中に下の子が騒いでしまったり、ピアノがある部屋に人が入ってくると気が散りますね。
そうならないように、レッスン中は静かにしてもらうよう家族に協力を頼んでおきましょう。
対面レッスンとオンラインレッスンの並行がおすすめ
ここまでオンラインレッスンと対面レッスンについて解説してきましたが、一番おすすめなレッスン方法は「対面レッスンとオンラインレッスンの並行」です。
基本は対面レッスン、必要に応じてオンラインレッスンに振替できれば感染症の流行時なども安心ですね。
コロナ禍でオンラインレッスンの設備を整えた個人教室も多いため、聞いてみるとよいでしょう。
オンラインレッスンを受けられる音楽教室の紹介
オンラインレッスンを受けられる音楽教室をご紹介します。
椿音楽教室
椿音楽教室はオンラインレッスンと対面レッスンの両方を開講しています。
オンラインコースを選んでもすべてのレッスンをオンライン上で受講する必要はなく、講師や場所の都合が合えば対面レッスンで受講する事も可能です。
(対面レッスンは都内近郊スタジオが対象)
椿音楽教室は決まった教室を持たず、対面レッスンでも全国200か所以上から選べる音楽スタジオをレンタルしてレッスンを受けます。
レッスン場所を自分で選ぶので融通が利くと、最近生徒数が伸びている注目の音楽教室です。
月レッスン回数 | 料金(税込) |
月1回 | 6200円 |
月2回 | 12300円 |
月3回 | 18400円 |
月4回 | 24500円 |
1回追加 | 6100円 |
オンラインレッスンにはZoomを利用し、オンラインレッスンの初回体験は無料です。
対面型のマンツーマンレッスンより数百円月謝は高いですが、レンタルスタジオ代金がかからない分、オンラインレッスンの方が結果的には安く受講できます。
島村楽器の音楽教室
島村楽器の音楽教室もオンラインレッスンがあります。
対面型のレッスンのように曜日・時間を決めてレッスンする「オンラインスクール」と、好きな日時に毎回予約を取る「オンラインサロン」の2つのレッスン形態が用意されています。
毎回予約を取るタイプであるオンラインサロンは15歳以上が対象なので、決まった曜日のスケジュールを空けにくい社会人の方は便利なのではないでしょうか。
月レッスン回数 | 年間レッスン回数 | 料金(税込) |
月2回 | 年間24回 | 6600円 |
月3回 | 年間36回 | 9350円 |
月レッスン回数 | 料金(税込) |
2回まで | 6600円 |
4回まで | 12100円 |
対面型レッスンへ途中で変更する事も可能なので、自宅近くの教室の講師を選べば対面型レッスンに変更する時もスムーズです。
月謝としては対面型レッスンと同等もしくはやや割安です。
月謝は余り変わらずとも、対面型レッスンで毎月1650円~徴収される運営管理費がかからないのはメリットと言えるでしょう。
個人の音楽教室
最近オンラインレッスンを受講できる個人教室も増えています。
対面型レッスンと月謝が変わらない教室もあるため、確認してみましょう。
対面型レッスンとの併用は非常にスムーズで、普段は対面レッスン、都合が悪いときはオンラインという使い方を想定している教室も多いです。
教室によって用意している設備(講師の音を拾うマイク、パソコンなど)に差があるため、オンラインのみでレッスンを受講する場合は事前にチェックしておくのがおすすめです。
完全オンラインの個人レッスン
完全オンラインで受けられる個人レッスンも増えてきています。
特にストアカなどでは「音楽」と検索すると900以上のレッスンの中から自分に合ったレッスンを受けることができます。
30分1100円など単発で受けることができるのでふと気が向いた時にレッスンを受けたい方にとっておすすめです。
まとめ
ピアノ教室を探す際の、オンラインと対面型レッスンのメリット・デメリットをご紹介しました。
融通が利き、利便性が高いのがオンラインレッスン、より質の高いレッスンを求めるなら対面型がおすすめです。
オンラインと対面型の並行が出来る教室は、オンラインと対面型両方のメリットを受けることができるでしょう。
生活スタイルやどんな指導を受けたいかで選ぶ教室は色々だと思います。
良い音楽教室をぜひ見つけてくださいね。
自分に自信が持てない人へ….あなたのいいところ見つけます!詳しくはこちら