子供でも入場可能なコンサートやYoutubeの影響で、小さいころから楽器に興味を持つ子供が増えています。
ディズニーの『リメンバー・ミー』を見てからギターを欲しがっている
テレビで見たドラムに興味津々。オモチャを買うなら本物を習わせたい
そんな方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ピアノやヴァイオリンは子供の習い事として有名ですが、何歳から始められるのかが知られていない楽器も多いです。
今回は、子供と音楽教室に通っている楽器経験者の筆者がギター・ドラム・フルートについて
・何歳から始められるのか?
・どんな教室が良いのか?
をご紹介します。
この記事を読むことで、お子さんが興味を持った楽器の対象年齢や、教室選びのコツが分かります。
大好きな楽器を前にした子供たちは、いつも楽しそうでキラキラした目を見せてくれます。
せっかくお子さんが興味を持った楽器です。ぜひ本物に触れさせてあげましょう。
子供の習い事でギター・ドラム・フルートは何歳から?
ギター・ドラム・フルートを子供が演奏するのにおすすめの年齢を紹介していきます。
子供がギターを始めるのにおすすめの年齢
子供がギターを始めるのにおすすめの年齢は「4歳以上」です。キッズギター教室も早い所は3~4歳から始められます。
しかし、ギターは小さいころから始めるのが難しい楽器とも言われています。
なぜかというと、曲を弾くには、弦を押さえるルールを覚える必要があるからです。
ピアノは「ド」の鍵盤を押せば、誰でも「ド」の音を出せますね。
しかし、ギターは弦を押さえる場所が間違っていると、正しい高さの音が出ません。
正しい音程で曲を弾くだけでも、それなりの練習が必要となります。
また、幼児は音符やリズムの基礎から始めるため、レッスンの進みもゆっくりなことが多いです。
一方、小学生以上は理解力が高いため、レッスンの進みも早いです。
自分が弾きたい曲や、興味のある分野もハッキリしてくる事でしょう。
好きな曲を弾くことをモチベーションにしている子は、上達が早いなと感じます。
子供がドラムを始めるのにおすすめの年齢
子供がドラムを始めるのにおすすめの年齢は「5歳以上」で、キッズドラム教室も4歳頃からの教室が多いです。
たいこのオモチャの延長として検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ドラム教室では、本物の大人用のドラムを小さくした「キッズドラム」を使用します。
キッズドラムはかなりの音量で、レッスン室の演奏が教室の受付まで聞こえるレベルです。
小さい子は慣れるまで、音にビックリして泣いてしまうことも珍しくありません。
一方、早くから始めることで、両手足を自在に動かす運動神経が育ちやすいと言われています。
そのため、レッスンに通うなら理解力が高まってくる5歳頃がおすすめです。
しかし、有名なドラマーである
XJAPANのYOSHIKIさんもドラムを始めたのは11歳から。
成長してからでも十分に上達する事が分かります。
5歳くらいから始められますが、興味を持った時に始めるのが一番おすすめです。
子供がフルートを始めるのにおすすめの年齢
フルートを始めるのにおすすめの年齢は「6歳から」です。優美な印象と美しい音色に魅了されたお子さんも多いのではないでしょうか。
それ以下の年齢でも始めることはできますが、使用するのがオモチャに近い楽器となります。
フルートは簡単そうに見えて、音を鳴らすのは結構大変です。
リコーダーのように吹くのではなく、水を入れた空きビンを「ホー」と鳴らす感じに近いです。
音を出すためには肺活量も必要なため、習い事としてのフルートは小学校に上がる6歳頃がおすすめと言えるでしょう。
子供用の楽器の特徴と選び方
大人用はイメージが湧くけれど、子供用はどんな楽器があるのかしら?
そんな保護者の方のために、子供用の楽器について解説していきます。
子供用ギターの選び方
ギターは子供の身長や手の大きさにより、使用できる楽器が異なります。
左指で弦を押さえて音の高さを変えるため、一番遠い弦まで指が届く必要があるからです。
子供用のギターは「ミニギター」と呼ばれますが、決められた規格はなく、メーカーによりサイズや重さも異なります。
そのため、実際に本人に持たせて選ぶのが良いでしょう。
エレキギター、アコースティックギターはどちらも子供用があり、好みに応じて選択可能です。
ベストなギターは体格や弾きたい曲によっても様々。
そのため、楽器を購入する場合は講師に相談する事をおすすめします。
講師の紹介で購入すると、割引されたり付属品が付くなどお得になることも多いです。
子供用ドラム(キッズドラム)の選び方
子供用ドラムはYAMAHAやPearlなどから発売されていますが、自宅の練習用には「電子ドラム」がおすすめです。
自宅で本物のドラムを叩くと騒音問題になる恐れが高いため、音楽教室でも練習用に勧めているのは電子ドラムです。
見た目は地味ですが、練習に必要な機能はしっかりと備わっており、楽器の高さが調節できるため成長しても長く愛用できる事がポイントです。
高さを調節すれば、パパやママがドラムを楽しむこともできますね。
電子ドラムを購入しなくても、1000円程度の子供用スティック(太鼓のバチ)と、5000円程度のドラムパッドでも十分練習できます。
敷居が高そうなキッズドラムですが、意外と安く始められますよ。
子供用フルートの選び方
小学校低学年の子供がフルートを習う場合、口を付ける頭部管がU字に曲がっている「U字管フルート」を使用します。
頭部管をU字管にすることで、フルートが短くなり子供でも扱えるようになります。
普通のフルートととしても使えるように、大人用の頭部管がセットになっているものもあります。
どのランクの楽器を選ぶかは個人差があるため、講師に相談して購入するのが良いでしょう。
レンタルの楽器で慣れたころに、5万~10万の楽器の購入を勧められることが多いです。
更に小さい子供の場合は、プラスチック製のフルートを使用します。
フルートと指使いは違いますが、音の出し方は同じで、軽くて扱いやすいメリットがあります。
1000円程度で購入できる為、オモチャ感覚で試したい場合もおすすめです。
子供の教室の選び方
子供が楽器を習う場合、どんな教室を選ぶかが非常に重要です。
大手教室と個人教室にはそれぞれメリット・デメリットがあります。
大手の音楽教室
ギター、フルート、ドラムの子供用レッスンを用意している大手教室は、ヤマハ音楽教室、椿音楽教室、島村楽器の音楽教室などがあります。
教室により、レッスンのシステム、月謝やオンラインレッスンの有無、楽器のレンタルサービスなども様々です。
体験レッスンが用意されている教室もあるため、気になる教室があればチェックしてみてくださいね。
<大手の教室のメリット>
・教室数が多く、マニュアルが整備
・オリジナル教材が充実
・講師の指導力にバラツキが少ない
<大手の教室のデメリット>
・月謝がやや高め
・振替できない教室も多い
・融通がききづらい
椿音楽教室
教室として決まった場所があるわけではなく、全国各地200か所以上の音楽スタジオでレッスンを受ける音楽教室です。
レッスン回数や受講するスタジオを個人の希望に応じて選べるため、融通がききやすいのが特徴。
個人教室と大手教室の中間のような位置づけです。
オンラインレッスンにも対応しているため、下の子がいて教室への送迎が難しいご家庭にも人気があります。
月レッスン回数 | 月額料金 |
2回 | 8000円 |
3回 | 12000円 |
4回 | 16000円 |
月レッスン回数 | 月額料金 | 1回あたりの料金 |
1回 | 5900円 | 5900円 |
2回 | 11700円 | 5850円 |
3回 | 17500円 | 5833円 |
4回 | 23300円 | 5825円 |
5回以上 | 1回追加ごとに 5800円 |
(レッスンに必要なスタジオ料金は別途生徒持ち)
所属している講師のプロフィールもサイトで確認でき、安心感があります。
ヤマハ音楽教室
子供のピアノ・エレクトーン教室で有名なヤマハ音楽教室は、小学生からのドラムコース、ギターコースを開講しています。
友達とアンサンブルやセッションを楽しみたい場合はグループ、じっくり教わりたい場合は個人と、お子さんの性格に合わせて選択するのがおすすめです。
レッスンは月3回で、別途施設費が毎月徴収されます。
(施設費は数百円~3000円以上と色々で、家賃が高い場所やショッピングモール内の教室はやや高い傾向があります)
レッスン形態 | 月額料金 | 1回のレッスン時間 |
グループレッスン | 7700円 | 60分 |
個人レッスン | 8800円 | 30分 |
島村楽器の音楽教室
ショッピングセンターに多く出店している島村楽器も、キッズギター(4歳〜小学校低学年程度)、キッズドラム(4歳〜小学校低学年)を開講しています。
便利な場所にあることが多く、通いやすさも魅力です。
島村楽器も個人とグループから選べるため、体験レッスンを受講してお子さんと相談するのが良いでしょう。
ヤマハよりやや月謝は高めですが、年間レッスン回数が40回と4回多く設定されています。
別途、施設ごとに異なる運営管理費(1650円〜)が毎月徴収されます。
レッスン形態 | 月額料金 | 1回のレッスン時間 |
グループレッスン | 8800円 | 60分 |
個人レッスン | 12100円 | 30分 |
個人の教室
プロドラマーやギタリスト、音楽大学出身の講師などが個人で開いている教室です。
大手の教室よりも月謝が安い事も多く、講師との相談ですべて決まるため振替などの融通もききやすい特徴があります。
ただし、講師の質も色々で、子供への対応の慣れもかなり差があります。
教室の公式ホームページや口コミなどをチェックし、体験レッスンや見学を念入りに行うことをおすすめします。
まとめ
子供が憧れるギター・ドラム・フルート。どの楽器も比較的幼いころから習ったり、楽しむ事ができます。
子供は身体も小さく、理解力の個人差も大きいです。そのため、子供への指導に慣れている講師がおすすめです。
可能な限り教室見学や体験レッスンに足を運び、レッスンの雰囲気を実際に味わうと良いでしょう。
どれを選んでも、お子さんの人生を豊かにできる素晴らしい楽器です。
本物の音楽に触れる機会を増やし、是非お子さんと一緒に音楽を楽しんでくださいね。